さく乳のヒント
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市場にさまざまな製品があふれる中、さく乳器選びは難しいですよね。毎日さく乳するという方も、時々さく乳するという方も、私たちのガイドをぜひ確認してみてください。あなたにぴったりのさく乳器を見つけるお手伝いをします。
妊娠中のやることリストの中に、「さく乳器を選ぶ」という項目を入れている人は少ないでしょう。これは悪いことではありません。Medela(メデラ)のグローバルエデュケーションのディレクターであるNania Schärer-Hernándezは次のように説明しています。「赤ちゃんが生まれる前にたくさんのベビー用品やグッズを準備されると思いますが、さく乳器については購入を少し待ってください。」
「もちろん、準備しておくことは大切で、あらかじめ様々なさく乳器に詳しくなっておくということは良いアイディアです。しかし、赤ちゃんが生まれて、母乳育児の状況がどういうものか分からなければ、ご自身の本当のニーズを知ることはできません。」
お母さまと赤ちゃん一人ひとりのニーズは異なり、また、これらのニーズは授乳やさく乳の過程で変化する可能性もあります。ですから、販売されているさく乳器のラインナップを軽くチェックすることから始めて、その後、どのさく乳器がどのような状況に適しているのか詳しく確認してみましょう。
さく乳に関するテクノロジーを考慮すると、3つの選択肢があります。さく乳テクノロジーについて知っておくと、さく乳器に何を求めるのかを決める時に役に立ちます。
「Medela(メデラ)は、できるかぎり自然な状態を再現することで、お母さまが最適な結果を得られると信じています。」とNaniaは説明します。「当社は、サイエンス/研究パートナーシップに対する大きな投資実績があります。乳房の構造や哺乳行動に関する重大な新しい発見もそのようなパートナーシップから生まれました。」
「本能的な働きを理解することが、お母さまと赤ちゃんをサポートするより良い製品づくりの手助けとなります。」とNaniaは続けます。「そのため、当社の電動さく乳器に2-Phase Expression(2フェーズさく乳)テクノロジーが備わっており、病院向けさく乳器には赤ちゃんの哺乳方法を再現したイニシエイト(分泌開始)プログラムが備わっています6。」
ご自身にどのさく乳器が合っているかは、想定するさく乳頻度とお母さまが母乳の分泌のどの段階にいるかによります5。この過程は、3つの段階に分かれています。
良いさく乳器の選択は、お母さまがどの段階にいるかだけでなく、個人的な環境、赤ちゃんのニーズ、およびお母さまの授乳とさく乳に対する考え方によっても異なります。下記のシナリオをご覧いただき、ご自身に適しているのはどれか確認してみましょう。
早産などで小さい状態で生まれたか、吸てつがうまくできない、または、まだ体力が十分でないために、吸てつや嚥下が困難で、直接授乳できない赤ちゃんもいます。医療処置のため、やむを得ず赤ちゃんと一緒にいられないお母さまもいらっしゃいます。また、多くのメリットを持つ母乳を赤ちゃんに与えたいと思いながらも、直接授乳ができないと感じているお母さまもいます。
「このような状況でも十分な量の母乳を作るには、特別な技術が備わっているSymphony(シンフォニー)病院向け電動さく乳器を産後数時間以内に使い始めることがカギとなります。」とNaniaは言います。
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Medela(メデラ)のSymphony(シンフォニー)電動さく乳器独自のイニシエイトプログラムは、授乳を始めてから最初の数日間の赤ちゃんの吸てつパターンを、素早い吸てつリズムと長い休止を交えることで再現しています。このような赤ちゃんの吸てつパターンが、母乳の最適な分泌のためにお母さまの乳房を刺激することを示すエビデンスもあります7。「イニシエイト(分泌開始)プログラムで始めると、メインテイン(維持)プログラムで始めるのと比較して、最初の14日間に出る母乳量が著しく多いことが示されています。5,6」とNaniaは説明します。
Medela(メデラ)のSymphony(シンフォニー)さく乳器は、多くの病院・クリニックで選べるさく乳器であるだけでなく、ご家庭用にレンタルすることもできます。そのため、家に戻ったあとも、使い慣れたさく乳テクノロジーを使用することができます。さく乳器の付属部品等についても同様です。当社ウェブサイトでSymphony(シンフォニー)のレンタル方法をご確認ください。
「良いダブルポンプさく乳器と、ハンズフリーさく乳ブラを必ず用意して下さい。」とニュージーランドの2児の母、Catherineは言います。「息子の看護師さんは、さく乳による母乳育児をする場合は、お腹がすいた赤ちゃんと同じレベルでおっぱいを刺激するために、病院向けダブルポンプが必要だと説明してくれました。」
母乳育児を始めてからの数日は、赤ちゃんがうまく吸てつできなかったり、お母さまが母乳量について疑問を持たれることはよくあります。「お母さまと赤ちゃんが母乳育児をうまく始められない場合は、できるだけ早くラクテーション・コンサルタントまたは母乳育児の専門家にご相談ください。吸てつや姿勢などに関する専門的なアドバイスは役に立つことが多いです。」とNaniaは言います。
入院中、または赤ちゃんが生まれてからまだ数日しかたっていない場合は、イニシエイト(分泌開始)プログラムのあるMedelaの病院向けさく乳器を使用してください。これにより、分泌の開始と母乳量の増加を助け、赤ちゃんにさく乳した十分な母乳を飲ませることができるようになるでしょう。
赤ちゃんとお母さまの身体が授乳のコツをつかむまで、数日または数週間さく乳する必要があるかもしれません。ダブルポンプを活用することで、少ないさく乳回数で得られる母乳量を可能な限り増やすことができるようになります。また、その母乳はより高いカロリーを含んでいます4。
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おそらく長期に渡って一日中さく乳する必要はありませんので、研究に基づいたイニシエーションテクノロジー(分泌開始技術)が備わった唯一の病院向けさく乳器である、Medela Symphony(シンフォニー)病院向けさく乳器()を1~2か月間レンタルすることをご検討ください。
「Medela(メデラ)のダブルポンプさく乳器は素晴らしかったです。双子が必要とする母乳量まで分泌を増やすために、できるだけ頻繁にこれを使うよう助産師さんから勧められて、実際にそうしました。」とイギリスの2児の母、Annaは言います。
イニシエイト(分泌開始)プログラムが不要で、ご自身専用のさく乳器をご希望の場合、または持ち運びできるものをご希望の場合は、充電式バッテリーが付属したMedela Freestyle(フリースタイル)のようなダブルポンプタイプの電動さく乳器をお選びください。または、Medela Swing Maxi(スイング・マキシ)電動さく乳器もご検討いただけます。
すでに母乳育児が確立しており、たまにさく乳したいという場合は(お母さまが外出中に、パートナーまたはお世話をしてくれる人が赤ちゃんに飲ませるためなど)、手動さく乳器またはシングルポンプタイプの電動さく乳器がお勧めです。
お勧めの製品
Medela Harmony(ハーモニー)手動さく乳器またはMedela Swing(スイング)電動さく乳器をお選びください。
「一人目のときにMedela(メデラ)のSwing(スイング)電動さく乳器を乳腺炎の緩和に活用していたので、二人目は保育施設にいる間も母乳を飲ませることができました。わたしの乳首に心地よくフィットする数少ないブランドのひとつでした。」とオーストラリアの2児の母、Victoriaは言います。「スピーディで静かで、すぐに射乳反射を引き起こし、さらにコンセントが利用できないときはバッテリーでも動くので完璧でした。」
授乳期のワーキングマザーは、数か月間毎日さく乳することになり、またさく乳器を持って職場と自宅を往復することが想定されると思います。
お勧めの製品
軽量で持ち運び可能なさく乳器が最適です。Medela Swing Maxi(スイング・マキシ)やMedela Freestyle(フリースタイル)などの電動のダブルポンプさく乳器があれば、短時間で多くの母乳をさく乳することができ、さく乳のための休憩時間を短縮できます。
「職場に復帰したときはまだ授乳をしていましたが、上司が非常に協力的で、さく乳が必要なときは休憩時間を与えてくれました。出勤途中、地下鉄に乗っているときもMedela(メデラ)のSwing Maxi(スイング・マキシ)を使っていました。」とオーストラリアの2児の母、Sarahは思い出して言います。
どのさく乳器のタイプがご自身に合っているか、少しずつ分かってきましたか? 「効率的にさく乳することは、どのさく乳器を使うかという問題だけではないことをぜひご理解ください。さく乳器を使う方法やタイミングでもさく乳量に大きな違いが生まれます。また、さく乳口が正しくフィットしていることも必須です。」とNaniaは言います。
次は、さく乳のヒントをお読みください。
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