さく乳のヒント
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さく乳用品の洗浄および消毒に関するガイドラインを読み、さく乳した母乳が赤ちゃんにとって確実に安全であるようにしましょう
赤ちゃんに直接授乳できない時は、さく乳した母乳は赤ちゃんにとって一番の食べ物です。母乳の安全性を保つためにも、さく乳器の部品を使用前後に洗浄・消毒するタイミングとその方法について学んでおきましょう。さく乳用品の洗浄および消毒の基本をマスターすれば、母乳は冷蔵庫で最大5日、または冷凍庫で最大9か月間保存しても安全です。詳細については、母乳の保存、冷凍、解凍に関する当社ガイドラインをお読みください。
おっぱいや母乳に触れるすべての部品は完璧に洗浄・乾燥させなければなりません(以下参照)。しかし、さく乳時にきれいにする必要があるのはお使いの器具だけではありません。お母さま自身も清潔に保つ必要があります。毎回さく乳の前は、20秒以上石けんで手をよく洗い、すすいだ後に清潔なタオルで拭きます。授乳時には適さないクリームやコスメを塗っていない限り、おっぱいを洗う必要はありません1。確信が持てない場合は、パッケージを確認してください。多くのラノリンベースの乳首用クリームは、さく乳時もそのままで大丈夫です。
さく乳した後は、ボトル、さく乳弁、さく乳口など乳房または母乳に接触したすべてのさく乳用品を必ず洗浄し、次の授乳の時にすぐに使えるように完全に乾かします。
少なくとも一日に一回、さく乳用品を洗浄後に消毒する必要があります。さく乳用品が新品の場合や、しばらく使っていなかった場合も消毒する必要があります。
消毒とは器具から細菌やバクテリアを完全に除去することです。ベビー用品の「殺菌」について他の人が話しているのを聞いたり、「殺菌用品」と広告されている製品を見たりすることが多いかもしれませんが、消毒の方が正確な言葉です。自宅は完全な無菌環境ではないため、たとえ煮沸したとしても家庭で器具を完全に殺菌することは不可能です。しかし器具を消毒することによって、お母さまと赤ちゃんが使用するにあたって、完全に安全な状態になります。
製品はどれも異なるため、必ずご使用のさく乳器メーカーが推奨している消毒方法に従うようにしてください。ただし、一般的には以下の方法のいずれかで消毒します。
さく乳用品を消毒した後は、使用するまでに完全に乾かしておきます。
さく乳用品は使用後に洗浄し、少なくとも一日に一回完全に消毒することで、保存する母乳を、赤ちゃんにとって安全な状態に保つことができます。
1 US Food & Drug Administration. Using a breast pump. [Internet]. Silver Spring, MD, USA: US Department of Health and Human Services; 2018 [updated 2018 Feb 04; cited 2018 Apr 12]. Available from: www.fda.gov/MedicalDevices/ProductsandMedicalProcedures/HomeHealthandConsumer/ConsumerProducts/BreastPumps/ucm061944.htm
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